◆おばあちゃんに絵本をせがむかわいい男の子、実はね・・・
おばあちゃんがダンボールに入れて、おしいれにしまっておいた絵本たち。
ある晩、「読んで」と、やってきたのは、みしらぬ男の子。男の子は毎夜やってきては、絵本をおばあちゃんにせがみます。
あるとき、おばあちゃんがそっと男の子の後をついていってみると…。男の子はじつはね・・・。
さあ、ここからは絵本を読んでいただいてのお楽しみです。ちょいと、懐かしい気持ちになる絵本です。
でも、4月(2010年)に出版されたばかりの新刊ホヤホヤ絵本。
◆密やかな楽しみを絵の中にみつける
きっと、こんなふうに展開するのでは・・・、と思いながらも、おかしくて、そしていい塩梅に裏切られ、とてもとてもしあわせな気持ちになります。
おばあちゃんが手にしている絵本たちも、表紙をよくみてください。
しってるしってる!・・・子どもたちにも、絵本好きの大人たちにもたまらないお楽しみになっていますよ。
なんの絵本かわかりますか?
じっくり読んでも、読み聞かせにもピッタリな一冊です。
◆読んでもらって出会った絵本
さて、この絵本はわたしも読んでもらって出会った絵本です。
小学校3年生4クラス続けての国語の授業としてのお話会で。3年生と一緒にヒザを抱えて4回聞いて、4回とも笑って、ちょっと泣きたくなった。
ステキな出会いをさせていただきました。
読んでくださったのは、「語り手たちの会」滝川さん。ありがと。
◆絵本を愛した彼女に・・・
さて、もうひとつ・・・。
先日ね、娘の小学校の同級生のおかあさんから、「もう今は読まないから」って、ダンボールいっぱいの絵本をいただきました。
たくさんの思いのつまった絵本です。
そして、この絵本たちが実に十数年ぶりに、わたしたちを再会させてくれたのかと思うと、…絵本はいいもんだ!と改めて思います。
たくさんの人たちと、たくさん読ませていただきます。声にのせると、きっとまた別のなにか、いいもの(!)も溶け出すかもしれません。
絵本『山のとしょかん』を、彼女にプレゼントしたいと思ったけれど、絵本を減らそうとしている彼女に贈ったら、わらわれるかも・・・。
(2010年5月掲載)