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福音館書店
原案 V・べレストフ
阪田寛夫 文
長新太 絵

◆はじまりは・・・。
にんげんが うまれる/ずっと ずーっと まえのまえ/そのまた ずーっと まえ(本文より)・・・のお話。

◆自分を解放して!
大勢の方に向けて絵本を読ませていただくときには、自分も聞き手のひとり、という気持ちで読ませていただいています。
『絵本』が真ん中にあって、声を出すわたし(読み手)も、聞き手の人として、いっしょに絵本をのぞきこむように、絵本世界を楽しもうと思っています。
でも、この絵本はそうでなくってよい絵本です。
読み手は、どんどんばんばん自分の感情のままに、格闘技のように読んじゃっても、文も、絵も、応えてくれる作品です。
わたしは読み手であることを忘れ、聞き手のことも考えずに、阪田寛夫さんの詩(文)にのっかって、長新太さんの絵の世界にのっかって、地球はじめてのうたを、語っちゃって楽しんじゃうのであります。
子どものころ、大好きな詩を諳んじていたあのころのように、大好きな歌を大声でお風呂なんかで歌っちゃっていたあのころのように、自由に、勝手に、気持ちよく読んじゃうのです。それでも、だれも、わたしの声を邪魔だと言わないし、文も絵も、まったくもって臆することなく、どが−んどがーんと人の心に入っていく・・・そんな絵本であります。地球規模の絵本であります。小学校4年生国語教科書でも出会えます。

◆はじめてのうた。
にんげんが うまれる ずっと ずーっと まえのまえに・・・。
どがーんの音しかほかになんの音もない星に、おーきなイグアノドンと、ちいさなプテロダクチルスがいる。
お互いはなにも関わっていないけれど、友だちなの。
それをつないだのが、はじめてのうた。

◆詩人阪田寛夫さん。
みんながよーく知っている 阪田寛夫さんの詩
「サッちゃん」 
「ねこふんじゃった」
「そうだ村の村長さん」 
・・・すごいね、タイトルだけで、へえ、あれね!って思っちゃう。

(2011年4月掲載)


 

 

 

 

 

 



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