◆子どもっていうものは・・・
子どもたちはね、「ぼくはぼくだよ!」って、いつも主張し続けているように思います。
それはすなわち、「ぼくはここにいるよ!」ってことですね。
道端にひっくり返ってそっくり返って泣いている子も、お話会の最中にみんなの前をタッタッタッと横切ってピース!なんてしちゃう子も。
ぼくはここだよ!って大声で叫んでいるように思えます。
そして、そんなふうに主張できるのは素晴らしいことですね。
だからこそ、子どもっていうものは、腹も立つけど、なんと愛おしいものだろうと思っちゃったりするわけです。
ぼくはぼく。
そのぼくのことを大好きでいてね!って、無意識に体じゅうで訴えている、子どもって、そんな生き物なんですね。
◆こぶたちゃんも・・・
「こぶたちゃん」も、クールに、けれど、しっかり主張しています。
「おとうさんは ぶた/おかあさんも ぶた/だから、ぼくは こぶたちゃん」(本文抜粋)
子犬と遊んでも、何してもこぶたちゃん。
・・・ぼくはぼくだよって、このかわいいこぶたちゃんの叫びが聞こえてきて、かわいくて楽しいのだけれど、大人はキュン!としてしまいます。
◆こぶたちゃんシリーズ
『なにがだいすき?こぶたちゃん』『ぶたさんじるし こぶたちゃん』『なかよしいっしょ こぶたちゃん』『かみのけないの こぶたちゃん』
『こんなにたべるよ こぶたちゃん』
の6冊シリーズです。
どれも、健気でかわいいこぶたちゃんですが、わたしは『こんなにたべるよ こぶたちゃん』 『かみのけないの こぶたちゃん』が好き。
(2009年1月掲載)
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