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とうさんかあさん

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葦書房
長野ヒデ子 さく
 
 

◆「それから?それから?」が詰まった絵本
娘たちはわたしの子どものころの話を聞きたがります。
「おんなじだね、おんなじだね」そう言って、今の自分に重ね合わせ、自分という存在を確認しているかのようでもあります。

絵本『とうさんかあさん』は、そんな子どもの「それから?それから?」がたくさん詰った絵本です。

◆とうさんの声 かあさんの声
わたしはこの絵本を長野ヒデ子さんご自身に読んでもらいました。
わたしとこの絵本との出会いです。
とても、ラッキーな出会い!
今もこの絵本を開くと、長野ヒデ子さんの声がちゃんと聞こえてきます。
本当に暖かくてステキな声でした。
それはまさに、ご自身がお子さんに語りかける「かあさん」の声だったと思います。
 

◆◆娘たちと散歩
娘たちが小学生のころ、わたしの実家によく行きました。
わたしが物心つく前から住み続けた家です。
実家に行くと娘たちを連れて散歩にでかけます。
熊野神社の参道。境内でポンポンと手を合わせ、それから、わたしが通った小学校へ。

門は閉まっているけれど、よじ登って中に入れてもらいます。(いけませんよ!)
上の娘は自力で這い込み、下の娘は抱き上げて…。
校庭の片隅で遊ばせてもらいます。
上の娘はグルングルン、ものすごい勢いで鉄棒をしている。この娘は鉄棒が大得意。
わたしは感心して、
「アケがいたら、いい勝負だったかもね」小学校の同級生を思い出します。
正義感が強くて、スポーツ万能で…、カッコよかった。
「アケちゃんもいっぱい回る?」クルクル回りながら、娘が聞きます。
「回る回る。そうやって、パンツ丸出しで、グルグル回るよ」
「こんなに、こんなに回る?」
「回る回る。髪型まで、アケとおんなじだ」
アケにも仲間に入ってもらって、ひとしきり遊んでから、再び門を乗り越え、わたしたちは散歩の続き。

斜向かいの『横溝商店』をそっと覗いて…。
「ここのばあさんが怖くてね…、わっ!まだ、あのばあさんいる」
三人で緊張しながらファンタのオレンジを買って、それから回し飲み。
『横溝商店』は母に内緒で、わたしが初めて炭酸に出会ったお店。

さて、娘たちはこの散歩が大好きでした。
アケも横溝商店のおばあさんも、自分の友だちにしてくれました。
鉄棒の苦手な小学生の『ようこちゃん』も、一緒に…ね。

散歩と称してわたしの子ども時代を覗きに行っていたのかもしれません。
(2004年6月掲載)

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 



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