◆デイビットはやっちゃいます!
「デイビッド!」「デイビッド!」「デイビッド!」やることなすこと先生に注意され、それでもまた、デイビッドはやっちゃいます。…学校でしてはいけないことを!
溢れんばかりのエネルギーがそうさせているのです。
なんにもかにも一生懸命、夢中になっちゃっているんですよね。これも「ひたむき」と呼べるはず。
この元気なデイビッドが大好きです。
◆学校へいこう!
子どもが元気だと、先生も元気になります。
先生が元気だと、子どもはもっと元気になります。
そして、壮絶な戦い!が繰り広げられる。
両者、ぜいぜいと肩で息し、なんでこんなことになるのかと疲れ果て…、でも、そういうのって「生きてる」って感じがするじゃありませんか?
よし、明日も学校に行こう!って、そんな気になる。
「デイビッド」がいる学校へ行こう!
◆始まりのとき
子どもたちは今日も学校へと向かいます。
4月は始まりのときですね。
いつもの3倍ほどもテンション高く、大きな荷物は文字通り引きずって、抱えきれなかったのか、防災頭巾なんか頭にかぶっちゃったりしてね。
おはし箱がカチャカチャ鳴る音や、下駄箱でスノコをパタパタと鳴らす音を想像すると、今のわたしは楽しくなります。靴取り出すときの、砂埃がモワッとした感じも懐かしさに満ちて心に蘇ります。
4月にワクワクしている子どもたちも、心に憂鬱を抱いている子どもたちも教室へと向かってほしい。
デイビッドがいる教室へと向かってほしい。
今日も一日が始まります。
今日も、自分の中の「どこかの自分」が顔を出すというわけです。
なんにもないよりか、何かあった方がずっといいんだよ!と、デイビッドくんのはにかんだ笑顔が、言っているようですらあります。
(2003年4月掲載)
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