◆大人も癒やされる！！・・・大人が癒やされる！！
動物の寝顔、寝姿をとらえた写真絵本です。
０、１才から楽しめます。
でも、実はこの絵本を一番楽しんでいるのは、わたしたち大人なのかもしれません。
なぜって、あまりに無防備、あまりにユーモラスな動物たちのねんねの表情に、「かわいい！」と叫びたくなるのはもちろん、「えっ、ほんと！？」「いやん、うっそぉ！」…さらには、「おいおい！」…と、様々な感嘆符つきの突っ込みを入れたくなってしまうからです。
そして、それらのねんねの姿は紛れもなく我が子のねんねの姿を連想させます。
（という意味で、わたしはぜったい大人が癒される絵本！だと思っています。）

◆・・・だからこそ！の赤ちゃん絵本
でも、だからこそ、子どものために…でなく、子どもと一緒に心から笑いあったり、様々な会話や声かけが広がっていく…、そんな絵本であると思うのです。
（という点で、あかちゃんからうれしい絵本！です。）

◆さて、お話は・・・、
写真集と写真絵本の目に見えない境界線はなんなのだろうと、ときどき考えたりまします。
たぶん、絵本というカテゴリーに入れたくなるものは、写真とテキストが融合していて、単独（写真・テキスト）であるときよりも一緒になることで力を発揮し、さらに最後までめくり終えたときに物語りを感じる…ってことなのだろうか？
うーむ…。
でもとにかく、こんなかわうぃーい作品の前では、難しい解説はいりません。
だれだって癒されちゃうに決まっているのですから。
しろくま、あざらし、やまね…どの子もかわいい、この子もかわいい。
そして、うちの子の寝顔のかわいさったら…、改めて我が子のにおいをくんくんかいで、愛おしくて抱きしめたくなっちゃう…そんな絵本です。

（２０１１年１０月掲載）