◆なーんかねえ、本当にへんな絵本です!
ガムですから、クチャクチャかみますね。そして、プーッとふくらます。
それから、スーッと口の中にもどします。そうですね。それでよいですね。
ガムですから。で、また、クチャクチャとやって、プーッとふくらましたあとから、このねこガムは、おかしなことになっていきますよ。
・・・恐るべし。ねこガム。
◆読んでもらうとおもしろい!
さて、この絵本を読んでくれたのはお話会をしている友人です。
小学校のクラスでこの絵本を子どもたちと一緒に読んでもらって、わたしはとてもとーっても、おもしろくって驚いちゃったのです。
この絵本は以前から書店で何度か立ち読みしていた本でした。
でもね、
「へんてこ!」と、そのまま書棚に戻してしまっていた絵本だったのです。
人に絵本を読んでもらうって、一体どういうことなんでしょう?
わたしはもうずいぶん長いこと、子どもたちと、大人の方とも絵本を楽しんできました。
初めての絵本に出合うとき、子どもたちとこの絵本を読んだらどうだろうか、子どもたちはどこ好きかなあって、つい考えちゃいます。
悪いくせです。
で、ちょっと絵本のことがわかるような気がしていたりする。
さらに悪いです。でも、そんなわたしを、絵本は見事に裏切ってくれますね。
絵本は誰かに読んでもらわないと、おもしろさがわからないのです。わたしの場合だけでしょうか。
この絵本はそんなふうに、久々にガツンとやられた絵本でした。
恐るべし、ねこガム。
誰かに読んでもらってね。
(2009年9月掲載)
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