◆大好きな絵本を5冊あげて・・・と言われたら!
もう間違いなくいれちゃいます。『ふくろにいれられたおとこのこ』
絵本、と呼ぶのにふさわしい一冊であると思うのです。
◆読んでみて!
主人公の男の子はピトシャン・ピトショ・・・一度聞いたらもう一生頭から離れない名前でしょ。
表紙に描かれているカラフルなのが・・・オニ!であります。
ピトシャン・ピトショはオニにつかまって袋に入れられてしまいますが、もちろん!
知恵を働かせ、オニとおかみさんのカトリーヌをやっつけて帰ってきますよ。
タンタンタンッと小気味よく物語は展開します。
◆古くって新しい!
余分なお肉はまったくないの。そのスリムなお話と、堀内誠一さんの絵が絶妙のバランスです。
絵はスリムな文を補足しているのではなく、やっぱりスリムに描かれていて、それでいて見る者を悠々と絵の中で遊ばせてくれるのです。明るくて、軽妙で、どの頁もほんっとにおしゃれ。
しあわせな子ども時代がなぜか蘇ってくる一冊です。
だーい好き!・・・でも、現在書店さんで手にとることはできません。
(2010年2月掲載)