◆あきらめる
あきらめる、という光景がわりと好きです。
わたしも今は体こわして静養中。
仕事をあきらめ、家事をあきらめ、本持ち上げるのをあきらめ、パソコンに向かうのをあきらめ、ひとつひとつ『あきらめる』作業を繰り返しています。
でもね、これは決して悲観的な作業ではないのです。
ひとつのあきらめる作業の後ろには、今まで見えなかった新しい発見がある。
秋の空の高さとか、夕暮れに食べる焼き鳥のおいしさとか…ちっぽけな発見ですけどね。
でも、そこに向かってゆっくりと方向転換してみるのもいいものです。
それほど、急ぐ人生でもない。
どれ、ぼちぼちいきますか、とね。
◆『ぼちぼちいこか』
『ぼちぼちいこか』は、いまえよしともさんの名訳で有名。
かばくんは、なにをしても、どんな仕事職業も、うまくいきません。
でも、常に前向き、風の吹くまま、飄々と。
…ま ぼちぼちいこか、となんとも粋なメッセージを与えてくれます。
◆関西弁
このおはなしばかりは、関西弁が操れない自分がくやしくて。やはり、流暢な関西弁で読んでほいいのです。
そこで、関西弁に堪能(?)な友人に読んでもらって、わたしは子どものひとりとなって、楽しむことにしています。
横浜育ちのわたしが使うとしたら…ドンマイ!かな。
(2002年11月掲載)