◆のんのん・・・ピッタリのことばね!
いのししののんのんさんは、「はだかんぼうも わるくなが、たまには おしゃれを してみよう(本文抜粋)」
・・・と、町におでかけ。お洋服きて、おぼうしかぶって、おでかけです。
でもね、ぼうしが風でとばされて・・・、のんのんさんはおいかけはじめますよ。
いのししののんのんさんらしくね!
ノンノンとした、いい絵本です。最後は「ヨッ!のんのんさん。おみごと!」と、声かけたくなっちゃう絵本です。
◆作家さんの呼吸って伝わってくる気がする
風木一人さんのことばのリズム、にしむらあつこさんのホッとできる絵、呼吸もピッタリ。いいですねえ。
◆よくよく絵本を見てみると、
でも、実はしかけがいっぱいの絵本でもあるのです。うまいなあ、よくつくってるなあ・・・、というのが、わたしの素直な感想であります。
のんのんさんはぼうしをとりに行って帰ってくる。絵本はめくりで進むのですから帰ってくる場面というのは、本来逆行しているようになっちゃうはず。
そこの工夫がいいんです。
でもやっぱり、ページめくっていくと無意識の違和感…がでてくるんですね。
その違和感がちょっととぼけたのんのんさんと絶妙なハーモニーをかもし出している・・・ように感じます。
もちろん、読むときには、そんなの関係なく、ただただ、のんのんな世界を楽しんでね。
(2010年4月掲載)