◆職人さんのように
どいかやさんはパステル、フェルトを素材とするなど、ぬくもり溢れる絵本をたくさん創られています。
きっと、気の遠くなるような作業をされているのだろうな。
こつこつと、ひたむきに机に向かう姿を、勝手に想像してしまいます。
そうして紡がれる温かさは、印刷されても封じ込められ、ちゃんと伝わってくるのですね。
だから、どの絵本もとてもとても温かい。
◆ドキッとする始まり
「朝おきると机のしたで うさぎが 死んでいました」ドキッとする始まりです。
いろいろな感じ方があるのでしょうが、土に還る、という部分でわたしは魅了されました。
よどみない文章が、まっすぐに心に迫ってきます。
たくさんの子どもたちと読んでみたい。
たくさんのおとなの方にもご紹介したい絵本です。
◆読んだよ!うさぎのルーピースー
「ルーピースーは(土に還って)よかったなと思うけど、やっぱり悲しいと思いました」
五年生女の子の感想です。
そのとおりです。なんだか悲しいね。
(2006年3月掲載)