◆ピッチピッチチャッポチャップ…
擬声語っていうのはなかなかに楽しいものです。
そういえば、雨にはたくさんの擬声語が隠れていますね。
しとしとと降り、ザーザーと降り、バシャバシャと降る。
パラパラと傘に当たり、ポトポトと雫が垂れて、ピチャピチャと水を撥ね上げる、なんてね。
「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」(童謡あめふり)
音で聞いても心地いいけれど、是非、声に出してみて!口にのせたときの心地よさ、唇の触れ合う感触、舌が上あごにピッピッとあたる感じも愉快です。
雨にすっかり身を預けて擬声語の渦の中で「雨降り」を楽しむのも悪くないな、と思うのです。
◆「たむくん」
絵本の中のたむくんは、おかあさんに作ってもらった、さかなの着ぐるみがおきにいり。
頭の先から足先までさかなになって、保育園(幼稚園かな)に出かけて行きます。
たむくんは、始めと終わりにしか登場しないのだけれど、さかなの着ぐるみ着ていても、その中のたむくんの表情がちゃんと伝わってきて、とてもうれしい。
◆雨の音
この絵本の中にも、たっぷり「雨の音」が入っています。さあ、楽しんで、楽しんで。
(2002年6月掲載)