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稲生物怪録絵巻 (いのうもののけろくえまき)
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小学館
谷川健一 編
 
 

◆江戸時代の絵本
日本には、「絵巻」という素晴らしい文化がありますね。
この「稲生物怪録絵巻」もそのひとつ。江戸時代に描かれた絵巻です。
そして、その絵巻を本の形に編集したのが、この本です。

◆実在の人物
享保の時代を生きた実在の人物、稲生武太夫(幼名 平太郎)が、16歳のとき30日に渡って体験した妖怪談が、日記の形で綴られています。

平太郎の妖怪談が事実かどうか、もう誰にもわかりません。
けれど、連日現われる妖怪のスケールの大きさ、ユニークさには、リアリティを感じずにいられません。

『本物』のにおいがぷんぷんします。

◆この絵巻が種本となって
『ぼくは へいたろう』
福音館こどものとも 小沢正・文/宇野亜喜良・絵
『うさたろうのばけもの日記』
童心社 せなけいこ・作

◆トイレが怖い!
トイレが怖い、と娘は言います。
いったい現代のトイレのどこが怖いのだろう?
便器の中から手を出そうにも、レバーひねればおばけも妖怪もアレー!と流れてしまう現代のトイレ。

でもね、子どもはちゃんと闇をみつけます。

あの明るいトイレにすら闇を感じる。自分の手におえない何者かに怯えるのです。

こういう感情はなかなかいいぞ、とわたしは思います。目に見えない何かに怯えたり、逆に見守られたりしながら、生きていく。

そう、誰かが見ているよ、っていうのは大事な感覚なのかもしれません。
(2001年7月掲載)

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