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Summer Santa Claus
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  2002年 3月のゆんちゃんみなちゃん
ゆんちゃん14才 みなちゃん11才
 
  うれしいひなまつり
   

 二人でお散歩していたときのこと、みなちゃんはこぶし振り上げ、突然こんなふうに言い出しました。
「わたしは、ずーっと、我慢してたんだ!」
何事かと思ったら、みなちゃんの話はこうでした。
みなちゃんには、何年にも渡ってママにも言えずに、ずーっと我慢していることがいくつかあって、その一つが、おひな祭りに着物を着ることだ、というのです。
わたしは、びぃっくりしてしまいました。
「みなちゃんも我慢していることがあるのね。へええっ!!」
と、わたしは心底驚いちゃったのです。
「ほおおっ!我慢してたんだ!」(しつこい)
そういえば、・・・小さなころの、おひな祭りにはゆんちゃん、みなちゃん、わたしと、三人で着物を着て過ごしたものです。といっても、わたしに着物を着せられるはずもなく、また、ちゃんとした着物があるわけでもなく、七五三に着た着物や、家にあった古着を、多少大きかろうが小さかろうが、うしろは洗濯バサミで摘まもうが、とりあえず三人で着て、写真を撮ったり、『うれしいひなまつり』を歌ったり、踊ったり…、主人が帰ってくるまでのひとときを、仮装パーティのように遊んだのです。あったあった、そんなこと・・・。
  みなちゃんにとっては、その何回かのおひな祭りは、強烈な印象として脳みそに刻み込まれていたようです。おひな祭り=散らし寿司→蛤のお吸い物→菜の花の酢味噌和え→着物着てチャカポコ、と連想されるようなのです。
『このところのおひな祭りには何か足りないわ!ぷんぷん』
  で、それならと・・・、今年みなちゃんは、おひな祭りに着物を着ました。わたしが小学六年生の冬に作ってもらった着物です。
大撮影会を開き、パパにお写真をいっぱい撮ってもらいました。散らし寿司を山盛り食べました。雛あられを袋いっぱい頬張って、床に寝そべってテレビも見ました。ミニモニのあの歌(当時流行っていた「ひなまつり」)も、扇子片手に踊っちゃいました。なーんてうれしいひな祭り。
「満足!」と、みなちゃんの寝顔が、笑っています。