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Summer Santa Claus
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  2001年 9月のゆんちゃんみなちゃん
ゆんちゃん14才 みなちゃん10才
 
  縄文人と弥生人
   

 なんだかわたしはイライラしています。
だって、みなちゃんたら、さっきからずーっと、おしゃべりしっぱなしなんですもの。わたしだって、みなちゃんのおしゃべりを、いつも無視しているわけではありません。でも、今はお勉強中ですからね。ドリル1ページやる間くらい、集中してほしいもんだわ。
でも、みなちゃんは五分として、机の前に座っていることができません。イライラ。終わるまでお話しできないというと、今度はうたって、お金の勘定して、遠吠えまでして・・・、イライラ。ほら、またやってきた。
「ママ、勉強したから見て!」
ほんとかな。イライラ。
「今日は、縄文人と弥生人の違いを調べました。今から出す質問で、ママがどちらのタイプかわかるのです。では、質問。ママの耳垢はベタベタですか?カサカサですか?」
「えー?カサカサなんじゃない?」
なげやりに答えるわたし。本当にこれ、勉強なのかしら。イライラ。
「じゃあ、耳垢は弥生人ね。では次。目は大きくて二重?それとも、あっ、ママ奥二重だよね。パッチリしてないし。・・・これも弥生人」
あら、わたしだって、目が大きいって言われたことだってあるのよ。もう、返事したくない気分。イライラ。
「じゃあね、眉、ひげが濃い。あっ、ママ、これも弥生人だ。ママ、眉毛ないもん」
フン、そりゃ、そうだけど・・・。もう、無視無視。イライラ。
「では、最後の質問です。顔立ちについて。縄文人は、ほりが深く、はっきりとした印象・・・」
みなちゃんはしげしげと、わたしの顔をながめています。
「うーん」
首をひねるみなちゃん。それから、もう一度本に目を落として…、
「えーっと、弥生人の顔は、・・・鼻は平たく低く、のっぺりとした印象・・・。
あっ、ママこれも…」
言いかけたみなちゃんは、ゴッツーン!!げんこつをもらいました。
「いたーい、なに!?」
そう、みなちゃんは、なんにも悪くない。勉強だって、ちゃんとしていたことだしさ。悪いのは、みーんなかあさんです。イライラ。